プロパンガスのメリットやデメリットを把握しておこう!

最終更新日 2023年1月25日

「プロパンガスと都市ガスの違いが知りたい」
「プロパンガスのメリットとデメリットは?」
「プロパンガスに変更しようと考えている」

引越しが必要になったとき、現在の住まいが賃貸マンションで引っ越し先も同じく賃貸マンションとなったとき、利用しているガス器具がそのまま使えるのか否かを調べておかないと、自前で購入したガスレンジが転居先で使えないなど思いもよらぬトラブルが起きることもあります。
都市ガスなどの場合は、地域により使用できるガスの種類が決まっているので現在と同じ種類のガスの場合であれば今使っているガスレンジはそのまま使えるけれども、異なるものはそれを処分して新居で新しく使うものを買い揃えておく必要があります。
これは都市ガスだけでなくプロパンガスの場合も同じです。

プロパンガス メリット

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都市ガスとプロパンガスの成分の違い

ところで、都市ガスは液化天然ガスのLNGを利用していて主成分はメタンですが、プロパンの場合は液化石油ガスのLPGを使用していて主成分はプロパンメタンなどの違いがありあす。
プロパンガスはLPガスと呼ぶこともあるのですが、不動産会社の物件表示で都市ガスやLPなどのように表記されているのを目にしたことがある人は多いといえましょう。
日本は液化天然ガスの輸入をオーストラリアに頼っているのですが、プロパンは産油国でもあるUAEやサウジアラビアから輸入するのが一般的でした。
最近は、シェールガスの輸入が増えていてアメリカはこのシェールガスを多く産出する国としても有名です。
メタン・プロパン。
ブタン、これらは全て炭化水素化合物で炭素に4つの水素が結合したものがメタンで、8個がプロパンで10個がブタンです。

都市ガスとプロパンガスの警報器の位置

都市ガスの場合は空気よりも軽いといった特徴があるのですが、空気のおよそ半分の重量で比重は約0.5になります。
そのため、ガス漏れ警報器の取り付け位置がキッチンの上側など検知しやすい場所に取り付けることがポイントです。
これに対して、プロパンの場合は空気に対して1.5倍から2.0倍と重くなっているので室内にガスが漏れると足元にたまるようになります。
これにより、プロパンのガス漏れ警報器の取り付け位置は主に床のすぐ上当たりの比較的低い場所に取り付ける必要があるわけです。
万が一、ガスが漏れてしまったときなどほうきなどを使い吐き出せることは一つのメリットになるかもしれませんね。

都市ガスとプロパンガスの供給の仕方

都市ガスの場合は、地中に埋まっている導管を利用して供給が行われますが、プロパンの場合は各戸に設置が行われているボンベで供給するなどの相違点があります。
ボンベには幾つかのサイズがあるのですが、中に充填されているガスがなくなると使用できなくなる、これはプロパンにおけるデメリットの一つといえます。
供給襟は都市ガスは都市部が中心になりますが、プロパンはボンベを使って供給するスタイルになるので供給可能エリアは全国各地です。

プロパンの方が都市ガスより発熱量が大きい

ところで、プロパンは冬になるとお風呂を沸かすのに非常に時間がかかるなどのようなイメージを持つ人も多いようですが、都市ガスとの発熱量の違いを見ると分かるのですがプロパンの方が発熱量が大きい、これは火力が強いなどの意味になります。
都市ガスは11,000kcal/m3になりますが、プロパンはこれの倍以上の24,000kcal/m3です。
そのため、お風呂を沸かすのに時間を要するなどの場合は、浴室の設備に問題があるなどのように考えておくことをおすすめします。

プロパンガスはボンベを設置する場所が必要

都市ガスの場合は、広域に設置されている地中にあるガス導管を使って供給される、LPボンベに液化天然ガスを貯留したものをガス会社が自宅に設置してガスが供給されるなどの違いがあります。
ガスボンベはサイズがいくつかあるけれど、大きさの違いはガス容量です。
基本的にガスボンベは高さは異なるけれども、サイズそのものは同じなので設置スペースの確保ができる場合であれば大きな容量のボンベを利用することもできます。
都市ガスは導管で供給されるのでボンベの設置場所などを考える必要はないのですが、プロパンガスはボンベを設置する場所が必要などのデメリットがあります。

ボンベが空になれば当然ガスが使用できなくなる

また、ボンベが空になれば当然ガスが使用できなくなる、これもデメリットの一つではありますが、ボンベは空になる前に定期的に補充が行われるので空になってしまってガスが使えない、お風呂を沸かせられないなどのようなトラブルが起きることはないので安心です。
ちなみに、大きな地震が発生すると電気を始め、水やガスなどライフラインはストップしてしまうことになりますがプロパンガスの場合は設備に異常がなければ継続的にガスを供給し続けることができるので、災害のときでもお湯を沸かすなどガスを利用できることは大きなメリットといえます。

まとめ

都市ガスは自由化されているけれども、2017年度の全面自由化以降は総括原価方式と呼ぶ方法で料金を設定する、国の許可を得ています。
総括原価方式は、都市ガスを安定供給する目的で費用の総額を計算して利用者に対して配分することで料金を決めるやり方で諸費用の回収ができると常に黒字になる、ガス会社の経営状況に左右されないなど安定的に供給が行われることになります。