最終更新日 2023年6月14日
「ブラニューさんの取り組みについて知りたい」
「建設業界が抱えている問題点について興味がある」
「建設業界に転職しようかどうか悩んでいる」
現代の建設業界にはいろいろな問題点が存在します。
転職希望者は、その現実を知ったうえで応募するかどうか判断したほうが良いでしょう。
少なくともバブルのときのような勢いはもうありません。
あの当時もさまざまなリスクがありましたが、好景気ということであまり問題視されなかったという側面があります。
言い換えると、現代は不況なので、それらのリスクが明るみに出ているということです。
事前に知っておくことで、安心して働ける状況を築きやすくなるでしょう。
最も大きな問題は受注が減っていること
建設業界のDX化に取り組むブラニューが言うには、最も大きな問題は受注が減っていることであり、限られたパイの取り合いになっています。
日本は土地の少ない土地であり、とっくに枯渇している状態です。
田舎にはまだたくさん残っていますが、資産価値としては決して高くありません。
従業員レベルに話を落とし込むと、担当する仕事の量が減っているということです。
正確には波が大きく、平均すると少ないという状況になっています。
つまり、募集がかかっているのは波が高くなっているときです。
これは期間限定の従業員が増えていることからも明らかです。
正社員としての採用がかなり減っているので、それを狙っているなら他の業界を選択することも一つの手です。
もちろん、正社員の募集も皆無ではないので諦める必要はありません。
しかし、採用してもらうにはライバルたちと差をつける要素が求められます。
資材の仕入れが滞りがち
2つ目も問題として、資材の仕入れが滞りがちという点も挙げられます。
資材がなければ建物を建てらないため、業務全体がとたんに進まなくなるのです。
受注してもそれに応えるのがずいぶん先延ばしになりかねません。
パンデミックの影響もあり、海外からの輸入を期待できない状況が長引いています。
国産の資材を利用する手もありますが、それらは海外と比べて2割ほど高いのが一般的です。
これまで海外に頼ってきた建設会社には大きな痛手になってしまいます。
他の面でコストカットをする必要があり、人件費が削られることも懸念されます。
給料やボーナスが減る可能性もありますし、リストラの対象になるリスクも小さくありません。
資材というと個々の従業員に関係がない話題と思われやすいですが、最終的には大きなダメージとして表れやすいです。
したがって、資材の確保に困っていると聞いたら、その建設会社の動向をしっかり確認したほうが良いでしょう。
採用された直後に倒産する可能性もゼロはではありません。
ワークライフバランスの取りづらさ
その他の問題点として、ワークライフバランスの取りづらさが挙げられます。
オフィスワークでは決まった曜日に定められた時間だけ働くことが一般的です。
それに対して建設業界の働き方は、臨機応変という表現がふさわしいものです。
天候やイベント開催などに合わせて、無理にでも進めなければならない状況がよくあります。
一方で仕事がなくて暇を持て余し続けることも珍しくありません。
すなわちプライベートの予定をとても立てにくく、友人や家族と休みを合わせることも難しいです。
そのため、自分だけ参加できない状況が続いて、次第に人間関係が希薄になっていくことも懸念されます。
同じ建設会社の友人とも、シフトが合わず一緒に休めないことが多いです。
以前と比べるとコンプライアンスが強化されており、過重労働が蔓延するような企業は減っています。
待遇面だけをチェックするのではなく、従業員の労働スタイルをしっかり見極めなければなりません。
有給休暇の取得率を公表するケースも増えてきました。
それだけワークライフバランスを重視する応募者が増えているということです。
掲載されていない場合、問い合わせる教えてもらえる場合もあるでしょう。
公表しようとしない場合は、かなり悪い可能性もあるので要注意です。
従業員に求めるレベルが上がっている
従業員に求めるレベルが上がっていることを問題だと考える人もいます。
他の業界と同様に作業の自動化が進んでおり、単純作業は減少しているのが実情です。
頭を使う作業を人間が担当するため、力自慢のようなスタッフの需要は小さくなってきました。
それよりも機器を手足のように扱えるオペレーターのほうが重宝されています。
この傾向は就職や転職にも色濃く出ており、現場の労働よりも企画などのデスクワークの実力を問われがちです。
もちろん、まだ両方の人材が必須であるのは変わりません。
しかし、労働人口の減少を受けて、自動化の動きはますます活発になっていくでしょう。
ですから、人間にしか不可能な領域の業務をこなせるようになることが大切です。
管理業務もその一つであり、従業員や工程をコントロールできる技能は重要度が高くなっています。
そのため、他の分野で管理職を務めていた人も採用されることが増えてきました。
そのような意味では、転職希望者にとって好ましい状況になりつつあります。
まとめ
いずれにせよ、自分の市場価値を把握したうえで、それを着実に上昇させていく努力が欠かせません。
どうすれば建設業界で必要とされるのか考えてみましょう。