最終更新日 2023年6月14日
地球温暖化問題
私たちの済む地球は技術の発展によって生活が豊かになるとともに、様々な環境問題が引き起こされています。
ゆっくりでは確実に地球を蝕んでいることは明らかで、無視できる問題ではありません。
まずは、環境問題に取り組むために、どのような原因で何が起きているのかを把握することが大切です。
環境問題の中でも地球全体と言って良いほど、深刻な影響を及ぼすものか地球温暖化です。
温室効果ガスの二酸化炭素の増加によって引き起こされると言われており、自動車の普及によって多くの二酸化炭素で構成される排気ガスが原因のひとつとなっています。
温暖化が進むと氷が溶け始め、海水面の上昇を引き起こすことが懸念されているのです。
標高の低い島国などの地域では、海水面の上昇の影響は深刻です。
さらに、現在は過ごしやすい気候を持つ日本においても亜熱帯化する危険があり、生態系の変化によって熱帯地域特有の風土病や感染症が広がりをみせる可能性があります。
地球の温暖化は二酸化炭素のみに起因するものではないという学説もありますが、影響が考えられる以上は対策を講じる必要があると言えるでしょう。
結果的に悲惨な状態をまねいてからでは、取り返しがつかないからです。
オゾン層の破壊や土壌汚染の問題
地上から数百キロ離れた高い位置に存在するオゾン層は、紫外線を防いでくれることで地球上の生物たちを守ってくれています。
しかし、冷蔵庫やエアコンなどの冷却のために用いられるフロンガスが、オゾン層の破壊に繋がっていると言われているのです。
フロンガスは空気よりも重いことから、時間をかけてオゾン層へと近づいていきます。
フロンガスを減らす対策をとることは可能ですが、一度破壊されてしまったオゾン層を作る手立てを人間は持っていません。
現状ではフロンガスの利用は禁止されていますが、まだ代替的なものが使用されているのです。
よりオゾン層を守っていけるような働きかけが必要だと、産業廃棄物処理を専門に行っている井草実業は警鐘を鳴らしています。
→井草実業
より身近な環境問題には土壌汚染が挙げられるでしょう。
工事で使用される重金属や有機溶剤、油などの物質は地中に残留してしまいます。
不法投棄の問題とも関係が深く、適切な処理が必要な薬品や有害物質を含むゴミが土壌汚染をまねく原因となることがあります。
直接的な被害ではなく、土壌汚染が進んだ土地に家を建てることでアレルギーを引き起こしたり、健康に被害を及ぼしたりするのです。
また、人間だけでなく地中の有害物質は植物にも多大な影響を与えます。
水分や栄養と共に有害物質を吸い上げてしまえば、植物の生長を妨げたり、枯らしてしまったりするのです。
不法投棄は人気の少ない山中で行われることも多いことから、自然破壊へと繋がりやすくなっています。
水質汚染の深刻化
人間の生活を便利にする活動の裏には土壌汚染だけでなく、水質汚染の深刻化もあります。
生活排水や工場排水などを河川へそのまま流すことで、河川が汚染されるのです。
汚染された水は、やがて海に流れ出てしまいますので海洋の水質にも影響を与えます。
農薬が地下深くまで染み込むと地下水を汚染する可能性もあります。
日本では上下水道の設備が整えられているため、あまり身近に感じる問題ではありませんが、世界を見渡すと水道の水が飲めない地域は珍しくありません。
先進国でさえも、飲水はお金を出して購入することもあるくらいです。
ただ、資金源の少ない発展途上国では、安全な水の確保さえままならない国もあります。
世界規模の問題として捉えることが大切です。
原子力発電の問題
原子力発電所は莫大なエネルギーを効率的にもたらす発電を行っています。
その点だけを見ると、火力発電のように二酸化炭素の排出量を大幅に削減できるメリットなど、地球にやさしい発電方法に思えます。
しかし、福島第一原子力発電所の事故が記憶に新しいように、自然災害など想定外の事態への対策に疑問を呈する人も多いのです。
放射性物質が漏れ出てしまえば、近くの住民は故郷を失うことになってしまいます。
また、廃炉の処理や賠償の問題、汚染の除去作業などに対して長期にわたって取り組む必要が出てきます。
将来的に考え、人にとって、地球にとって必要なものなのかを再度考える時に来ていると言えるでしょう。
一人ひとりが意識を少し変えるだけで多くのゴミを減らせる
環境問題をテーマとして考えると、規模が大きすぎて何から始めて良いのか分からなくなることがあります。
ただ、そんな時こそ普段の生活に立ち返って、できることから始めることが大切です。
例えば、ゴミ処理の問題も大きな課題となっています。
たくさんの恵まれた資源がある中で、有効に活用されずに無駄となるものも少なくありません。
ゴミの処理は、加熱処理によって多くの二酸化炭素を発生させます。
ゴミ処理場には毎日、山のようなゴミが運ばれてきますが、これは大勢の人から少しずつ集められたものです。
つまり、一人ひとりが意識を少し変えるだけで、多くのゴミを減らすことができます。
これぐらいでは意味がないと考えるのではなく、小さなことだからこそ大事にしていく意識が求められているのです。